- 岸田首相が著しい支持率低迷に陥る中で、ポスト岸田と次期首相の名前が取り沙汰されることも多くなった。
有識者の間からも河野太郎氏と茂木幹事長が有力であるとか、最右翼は河野太郎氏だという見解が広く展開されている。
河野太郎氏には待望論とともに有望論もあるのとは逆に次期首相は絶望的という見方もある。
河野太郎氏が首相になることについては賛否両論に分かれている。
その現状から河野太郎氏についての今後を読み解くのがこの記事のテーマとなる。
ポスト岸田を制するのは河野太郎?
ポスト岸田を制し、次期首相の最有力候補は河野太郎氏と言われる第一の理由はその行動力から来る存在感である。
デジタル担当相としては、マイナンバーカードと保険証の一体化を推進して、行動の素早さをアピールしている。
消費者担当相としては旧統一教会をめぐる問題に早速着手し、消費者庁に霊感商法に関する有識者会議を設置した。
また、被害者救済を進めてきた紀藤正樹弁護士や国民民主党所属だった元衆院議員、菅野(旧姓山尾)志桜里弁護士らを人選し、他の閣僚には見られない素早い行動力をアピールした。
その電光石火の早業のような行動力は出口の見えない、解決策の難しい問題の突破力とも言える。
存在感の高まった河野太郎にポスト岸田を任せたい、次期首相になってもらいたいという国民的人気と期待が高まっている。
麻生派の中でも若い年代の議員に河野太郎氏を支持する動きが広まっている。
前回の総裁選と同様、小泉信次郎議員や石破議員が支持に回ると一定の得票率が期待できる。
では、ポスト岸田の最有力候補は本当に河野太郎氏だと考えて良いのか?
河野太郎首相への賛否両論から今後を読み解く。
河野太郎氏への待望論とは逆に、首相になることについてのネガティブな要素や評価について確認する。
まず、党内の麻生派の年長者や長老議員に「河野さん嫌い」の人が多い。
麻生副総裁自身がポスト岸田に関しては茂木幹事長を支持する意向のようで河野氏よりではない。
また、自民党内ではいっしょに食事する人も少なく、何かを進めるに際しての根回しや調整能力に長けていない、これは時期総理を目指す人物としてはマイナスポイントだという評価がある。
また、直近の問題としては、デジタル庁の{Tik ToK炎上問題」があげられる。
短い動画を投稿できるSNSを使って保険証と一体化したマイナンバーカードをPRしたことに対する炎上だった。
個人情報や位置情報漏洩リスクがあり、欧米では利用禁止も議論されているアプリを政府機関が率先して使うとは何事かという猛批判である。
これも一つのきっかけだが、自民党内では「河野離れ」が起こり始めているという。
TikToKは中国が開発したアプリであり、かねてから中国よりの河野氏の姿勢に対し、高市早苗氏のように激しく噛みつく議員も出てきている。
日中韓の対立が厳しくなるトレンドの中では気宇の㋛のこれからの立場は難しくなっていく。
元からのことでも直近のことでもこうしたマイナスポイントを河野太郎氏が次期総理になろうとすれば、乗り越えていかねばならない。
唐突な発言や根回し不足が問題視されることはあるが、こうしたマイナスポイントを差し引いても、次期首相待望論のトップに躍り出ていることは間違いない。
統一教会の問題やマイナンバーカードの案件では存在感を増した実績は大きいからだ。
まとめ
ポスト岸田を制するのは河野太郎氏かというテーマを取り上げた。
統一教会の問題への切り込み、保険証とマイナンバーカードの一体化の推進などで存在感を魔いs多ことによって存在感をぐっと増した河野氏をポスト岸田を制する首相候補のトップに挙げられることが多くなった。
賛否両論やマイナスポイントを今後どのように克服し、党内外の河野離れを防ぐかが大きな分岐点となるかもしれない。