手つかずのきれいな海が代名詞の石垣島に人工浮島開発の話が持ちあがっている。
JTB が地元漁協と話し合って決めたマリンレジャーの拠点として構想されている。
地元の八重山漁協との話し合いでは賛成多数という結果だったが、額面通りうけとってゴーサインを出して良いものなのか?
人工浮島(ポンツーン)の設置で考えられる石垣島の環境への問題点がこれだけあることは知るべきではないか?
JTB の人工浮島(ポンツーン)構想の背景
2020年から2021年にかけての新型コロナウイルス感染症の流行は多くのサービス業を疲弊させた。
飲食店然り、ホテル業界然り、航空業界然り、旅行業界ではリーダーのJTB ですらかつてなかったほどの大赤字を抱えた。
自粛モードで観光客が激減した沖縄では観光収入が激減している。
事業の主体となるのはJTB 沖縄でマリンレジャー事業の拠点を作る構想を持っている。
沖縄県石垣市屋良部半島大崎海域の沖合に人工浮島(ポンツーン)を設置し、シュノーケリングやダイビングを楽しみ、グラスボートを堪能できるレジャーランドの構想である。
八重山漁協との話し合いでは賛成多数で、漁船航行の邪魔にならなければ良いとする結論だった。
石垣島の環境にこれだけの問題点!
石垣島の環境への問題点:自然のままの魅了喪失
石垣島と言えば、日本有数の海がきれいなところとして良く知られている。
特に手つかずの秘境のようなそのままの自然が代名詞になっているところが、これから先その看板を下ろし、未開発というアピールポイントを失うことになる。
これまでも、グラスボートが動いていないとき、つまり観光客がいないときが最も海がきれいなときという皮肉な現象があったが、これからますます海がきれいになる方向性とは逆行してしまう。
縦27m ×横50m という規模のマリンスポーツの拠点ができるということは、人の出入りの増加に伴う自然の美しい景観も失うことを意味する。
業界のリーダーのJTB が先鞭をつければ、この先追随して参入してくる旅行会社やリゾート開発のデベロッパーが出てくる流れに必ずなる。
後戻りできなくなってから環境への悪影響を憂えても遅いのだ。
石垣島の環境への問題点:生態系への悪影響
人工浮島(ポンツーン)の規模だけの問題では済まなくなる。
付近や周辺部の植物·海洋生物に悪影響があるのは明らかで、これまで見られた動植物で今後見られなくなる種が増えていくかもしれない。
生態系やサンゴ礁にとって良いことは1つもない。
石垣島在住の人によると、この海域はコウイカの産卵海域である。
イカ類は海洋の汚染や汚濁に敏感だという。
人が激増することでし尿·糞便、下水·排水も増えることになり、この点1つとっても心配材料となる。
旅行業界や地元の観光業にとってはダメージを負った経済を上向かせる起爆剤かもしれない。
しかし、漁協は賛成多数でも地元住民や環境保護団体から反対の意向が出てくるのは間違いないと思われる。
JTB 設置の人工浮島(ポンツーン)が石垣島の環境に与える影響と問題点(まとめ)
きれいな海と手つかずの自然が代名詞の沖縄県石垣島にJTB主導で人工浮島(ポンツーン)を設置する構想が出ている。
地元漁協との話し合いの結果はたとなったが、石垣島の環境に与える影響と多くの問題点もあることを記事にまとめた。