日清食品のカレーメシのCMが大きな話題を呼んでいます。
CMの動画で披露しているネタやアクションがお茶の間の多くの視聴者に不快感を与えていることは間違いありません。
今回のカレーメシのCMには俳優のザコシ(ハリウッドザコショウ)ですが、起用した理由を調べてみました。
また、ザコシの企画も「炎上」していますが、今夏放送されたホロライブとのコラボCMも日清のカレーメシのCMでしたが、お茶の間に不気味さと居不振を届けたとして不評でした。
日清食品のCMでは新企画が次々と「炎上」するCMとなっていくのは何故なのかも考えてみました。
日清カレーメシCM俳優がザコシの理由!
ザコシ主演の日清カレーメシCM
日清カレーメシCM「お米がうまい篇」と題したこのCMでは、ピン芸人のザコシ(ハリウッドザコショウ)が出演してカレーメシをPRしながら自分のネタを披露します。
まずは、タイツを首まで上げるおなじみのネタを繰り出し、タイツに書かれている「カレーメシ」という商品名をアピールしています。
「ゴスゴスゴース!」というギャグにかけ「お米お米お米!」と絶叫すると、画面にはニコニコ動画のような文字が流れます。
とにかく、「面白ネットパロディ」を企図した奇抜な「悪ノリ」と「破天荒ネタ」で終始するCMになっています。
時間にして30秒ほどですが、視聴者に残るのは「面白かった」という充足感ではなく、「もうたくさん」といういささか「受け狙い」すぎる押しつけがましさといった印象なのです。
ネット上でもあまり芳しくないコメントやツイートが目立ちます。
カレーメシのCM見るたびにインパクトすげーなと思うのと同時に製作者の精神状態を危惧してしまう
…考えてみたら日清て昔からこんなんやしこれが平常運転か(笑 pic.twitter.com/ORdvjQ1YO8
— Summer (@to_no_summer) November 14, 2021
日清さん、カレーメシのCM
Vtuberで批判されてハリウッドザコシショウでも批判されてもう頭抱えてそう僕はどっちも好きだけどハリウッドザコシショウのほうが好きかな
— 鷲🧪タキオン欲しくて三千里 (@eagle_tachyonX) November 13, 2021
一方で、高評価のツイートもあって、評価は真っ二つに割れている感じです。
日清のカレーメシのCMにザコシ出ててめちゃくちゃ面白い
— あどぉん (@sr2000adon) November 13, 2021
日清カレーメシのCMはハリウッドザコシショウを起用して、ここに極まれりって感じで、最高です
でも、さらなる高み、期待しております pic.twitter.com/8s4tYBrvlv— ひーろーひろ (@kyrh8195) November 14, 2021
日清カレーメシCM俳優がザコシの理由!
日清食品のカレーメシCM「お米がうまい篇」の企画意図を調べてみるとわかりますが、「カレーメシってどうしてお米がおいしいのか」をテーマに企画したようです。
企画意図
どうして、人は惹かれ合うの?
そんなユニバーサルな疑問と同じように
カレーメシを食べた人から、
カレーメシって、どうしてお米がおいしいの?
って聞かれることがあります。人を好きになるのに理由はありませんが、
カレーメシのお米がおいしいことには、明確な理由があります。
それは、国産米100%、しかも釜炊き製法だからです。みなさんは、恋をしてますか?
ザコシショウさんは、お米に恋をしているそうです。
もちろんスタッフもです。そんなみんなで、CMを作りました。ハリウッドザコシショウさんが、「国産米100%」「釜炊き製法」を伝えるために、
色々やっています。中身を説明するのは粋じゃないので、
是非、TV、YouTubeでご覧ください。引用元:NISSIN
ザコシが躍動するドタバタ青春コメディ映画
2022年公開の映画「味噌カレー牛乳ラーメンってめぇ~の?」は青森県のご当地グルメ「味噌カレー牛乳ラーメン」をタイトルに取り入れた作品です。
アキラ100%とともにこのドタバタ青春コメディに出演している姿を見ると、奇想天外である意味挑発的なCMにザコシがうってつけのキャラで起用したくなるのも分る気がします。
日清のCMでは炎上する新企画をなぜ続ける?
日清食品の過去の炎上CM
今年の夏、〝バーチャルキャバ嬢〟と揶揄されるVTuber集団『ホロライブ』との悪目立ちコラボCMを放送し、意表を突いた日清食品でした。
こちらが、お茶の間にお茶の間に不気味さと恐怖心を届けたと言われている日清のカレーメシのCMです。
このときのVTuberコラボと作風が良く似通っているのが今回のザコシ起用の「お米がうまい篇」です。
2016年には日清カップヌードルの新しいテレビCMが開始1週間ほどで放送中止となったことがあります。
それまで日清カップヌードルのテレビCMは、さまざまな挑戦的なメッセージを発してきました。
このテレビCMシリーズで、ビートたけしさん演じる学長が発したのは「世間の声とかどうでもいい。大切なのは自分の声を聞くってことだろ? おりこうさんじゃ時代なんか変えられねぇよ」。
賛否両論出て大騒ぎになったあげく放送中止になりました。
日清食品が炎上CMを次々企画する理由
放送中止になったカップヌードルのテレビCMのテーマは『CRAZY MAKES the FUTURE.』でした。
このメッセージを伝える『OBAKA’s UNIVERSITY』シリーズは、若い世代にエールを送ることが主旨だったと日清食品もコメントしています。
広告業界関係者が、企業のテレビCMが批判を恐れてどんどん無難でつまらない表現になっていく昨今のトレンドのなかで、「攻めの姿勢」を貫き新しいことにチャレンジしていくDNAが日清食品のなかにあると思われます。
ただ、CMでターゲットにしたつもりの若い世代の少数にしか思いは届かず、視聴者の大多数には違和感を届けるだけになったようです。
時代に先んじた企画でありすぎたのかもしれません。
今回のザコシ起用のカレーメシのCMでも企画の意図は大多数には気味悪さしか届かず、少数のオタクには公表という結果になっているのです。
VTuberなどネット民受けするコラボが多いため、オタクからの評価は真逆。動画サイトにはカレーメシのオリジナルCMアニメもアップされており、一般の視聴者のネガティブな評価とは真逆の反応が起きています。
やはり、その時代の常識からすれば斬新すぎる企画をプロデュースしてしまうDNAが日清食品の企画部門に伝統的に残っているのでしょう。
日清カレーメシCM俳優がザコシの理由!/炎上する新企画を続ける理由(まとめ)
日清カレーメシのザコシを起用したCMがポジティブ・ネガティブ真逆の反応と評価を生みだしています。
今回のCMにザコシを起用した意図はどこにあったかを調査しました。
過去にも斬新なCMがいくつもあった日清食品では、なぜ炎上する新企画が次々生まれるのかを分析してみました。