天才ゴルフ少女の異名をもつ須藤弥勒ちゃんが全米女子オープンで優勝した笹生優花選手を祝福し、自分も全米女子オープンで優勝を目指し、10年以内に目標達成して笹尾優香選手の最年少記録更新を宣言した。
2人とも幼い頃から父親と二人三脚でプロゴルファーを目指し過酷なトレーニングを積んできたという共通点がある。
現在9歳でこれからの成長も期待できる須藤弥勒ちゃんは将来、笹生優花選手を超えられるかどうかは大変興味深いテーマである。
また、2人の現在の目標とトレーニング法を徹底比較してみた。
須藤弥勒と笹生優花 現在の目標とトレーニングを徹底比較
須藤弥勒の現在の目標とトレーニング
須藤弥勒ちゃんは2017年・2018年と2年連続で世界ジュニア選手権で優勝し、「天才ゴルフ少女」と呼ばれるようになった。
現在9歳という年齢だが、ゴルフを始めた年齢は5歳からで、ゴルフの才能を見抜いた父親からスパルタの英才教育を施されている。
自宅の隣に660坪の土地を確保してゴルフの練習場を作ったり、自宅の2階の12畳の部屋をパットの練習場に設定したりで、家で暮らしながらゴルフ三昧となるよう工夫されている。
須藤弥勒ちゃんの父親は東大教授を辞めてゴルフ場に転職してまで弥勒ちゃんをゴルファーにするためにベストの環境を作っているという徹底ぶりである。
日により1日10時間にも及ぶという練習の中味は、「天才を育てる練習法」のノウハウがぎっしり詰まっている。
インパクトの瞬間や力の伝えどころ体得のための「クラブ投げ」、ぶれない体の軸をつくるための「タイヤ打ち」、パットのときの距離感を掴むための「目隠し訓練」など、聞きなれないメニューが工夫され考案されている。
群馬県の自宅と茨城県の別宅の二重生活をおくりながら、どちらにいてもゴルフ場を生活の拠点にできる環境が提供されている。
これからも、プロゴルファーとしてステップアップをはかる上で、父親の頭脳とノウハウ、随時招かれる臨時コーチの指導は大きな力になるだろう。
2019年7月の世界ジュニアでは17位と惨敗し、「引退宣言」を行うほど悔しがったが、その後より精度の高い猛練習に励み、「ジュニアのメジャー大会を全部制覇してタイガーウッズのような伝説のプロになる」という目標を掲げている。
笹生優花の現在の目標とトレーニング
19歳の笹生優花は全米女子オープンで優勝し、これまでの最年少記録を達成した。
鍛え抜かれた強靭な下半身からのドライバーの平均飛距離は262ヤードで、男子顔負けの数字であり、「女ウッズ」と呼ばれてタイガーウッズに例えられる。
笹生優花選手も8歳でゴルフを始め、父親と二人三脚でハードなトレーニングを課され、英才教育を施されてきた点は須藤弥勒ちゃんと共通している。
子供の頃から両足に250gの重りをつけてランニング・自転車漕ぎを課せられてきており、このトレーニングのヒントはテレビドラマの「柔道一直線」からヒントを得たことも有名なエピソードとなっている。
その重りは高校時代には2.5㎏まで重量が増し、1日の練習時間は10時間から12時間に及ぶことが多く、その大半はランニングと下半身強化を中心としたトレーニングで父親から課せられたものだった。
現在のトレーニングがまたすさまじく、足につける重りは4㎏になっている。
強度がそれぞれ違うゴムチューブが何本もあってチューブトレーニングで腕を鍛える。
8ポンド(約3.628キロ)のメディシンボールを投げて距離感覚を掴んだり、1200gの素振りバットなども使ってスイングの練習をしている。
男性が持ってもつらいものを1日100回振るノルマをきなしている。
さらに下半身を強化するために80kgのバーベルを担ぐ練習もある。
ハードトレーニングの極めつけはランニングで、8歳のときから足に250gの重りをつけて朝5:00から走っていた。
今は2キロに増え、オフになればさらに10キロもあるウェイトのベストを着用して走る。
ランニングだけでなく、日常の散歩にもこれを着用して、外に30分歩く。そのあと50段以上ある神社の階段を駆け上がる。これを10往復するのがルーティーンとなっている。
スクワットも2500回という驚異的ノルマを課している。
須藤弥勒ちゃんとは10歳の年齢差があり、当然大人としての体力が要求されるトレーニングノルマをこなしている。
現在「女ウッズ」と呼ばれている規格外の女子プロの現在の目標はメジャー10勝のアニカである。
須藤弥勒は笹生優花を超えられるか?
2017、2018年にゴルフ世界ジュニアを連覇し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒ちゃんが全米女子オープン優勝の笹生優花選手を祝福し、プレーについてはゴルファーとしてどこが素晴らしかったかコメントを残した。
「飛距離がすごい。でも、もっとすごいのはコースマネジメントだと思います。攻める時は攻めて、守る時は、徹底して守る。グリーンを外すときも、必ず、リカバリーしやすい所に持ってくる。インテリジェンスに優れた素晴らしい選手です。とても勉強になります」
引用元:ヤフーニュース
ゴルファーとして最大限の賛辞の言葉を贈る一方でライバル意識や自分の目標もコメントで残している。
「私の目標も全米女子オープンで優勝することです。これから10年以内に勝って、笹生さんの大会最年少優勝記録を更新したいです!」
引用元:ヤフーニュース
須藤弥勒ちゃんはは2011年8月6日生まれの9歳。全米女子オープンが現在と同じ6月上旬開催の場合、10年後の第86回大会に優勝すれば、笹生の最年少記録を約1か月半更新することになる。
今から10年後に有言実行となれば、最年少記録という点で須藤弥勒選手が笹生優花選手を乗り越えることは可能である。
須藤弥勒は笹生優花を超えられるか?現在の目標とトレーニング徹底比較!(まとめ)
9歳の須藤弥勒選手と19歳の笹生優花選手の過去から現在のトレーニング方法と中味、現在の目標を調べてみた。
また、須藤弥勒選手が10年後に笹生優花選手を乗り越える(=記録を塗り替える)ための条件について述べた。