マエケン(前田健太)が日本球界に復帰するか、復帰するなら広島カープかという関心は数年前からあり、ネットでも度々検索されています。
改めて、マエケン本人のコメントや球界関係者の情報から、マエケンの広島カープ復帰の可能性がどの程度あるかについて調べまとめてみました。
2022年シーズンの真っ只中ですが、6月に広島カープは大きな戦力補強に成功しました。
元西武ライオンズで安打製造機の名を欲しいままにし、米国から復帰した秋山翔吾の獲得です。
マエケンと秋山翔吾は親友であり、秋山翔吾のカープ入りの決断に際してはマエケンの後押しがあったという情報もあります。
また、広島カープの秋山翔吾獲得の背景には、2024年のマエケン広島復帰の呼び水にするという深謀遠慮があるとも言われています。
マエケンの親友秋山翔吾の広島カープ入団の背景に、マエケンの日本球界復帰、そして広島カープ再入団があるのかという興味深いテーマを追ってみました。
マエケン 広島カープ復帰の可能性は?
日米で高い評価のマエケンの軌跡
マエケンと言えば、元広島カープのエースとしてチームを支えた大投手です。
2010年には最多勝など投手3冠を成し遂げ、沢村賞にも輝いています。
その後15年まで6年連続二桁勝利を挙げるなど、広島カープのエースであるとともに日本を代表する右腕でした。
2015年には念願のメジャー移籍を果たし、最初に所属したチームはロサンゼルス・ドジャース。
ドジャースでは1年目からチーム最多の16勝をマークしています。
その後、先発だけでなく救援等様々な起用法に応えながら2017・2018年と2年連続ワールドシリーズ登板も経験しました。
2020年は開幕前の大型トレードでミネソタ・ツインズへ移籍。
コロナ禍で短縮されたシーズンでリーグ4位タイの6勝、リーグ1位のWHIP0.75を記録し、サイ・ヤング賞の投票でもリーグ2位となっています。
2021年にはメジャー移籍後初の開幕投手も務めましたが、9月に右肘をトミージョン手術。そのままシーズン終了を余儀なくされます。
2022年の今季はリハビリに取り組みながら、完全復活を目指してる段階で、本格復帰は翌年2023年になりますが、この年メジャーとの契約が最終年となります。
年齢的にも35歳を迎え、選手生命としても晩年を日米どちらで過ごすのか関心がもたれています。
マエケンの広島カープ復帰の可能性は?
2020年5月26日深夜放送のフジテレビ「石橋、薪を焚べる」(火曜深夜0・25)にマエケンがゲストとしてリモート出演し、日本球界復帰について話しました。
MCの「とんねるず」石橋貴明(58)から「もし黒田(博樹)君みたいに最後の1、2年、“もう1回広島で”みたいな気持ちはあるんですか?」と聞かれた前田は、「そうですね、日本には帰ってみたいなと思いますね。日本でもう1度プレーしたいっていう気持ちはあります」と答えた。
さらに「そのころ、黒田君とか新井(貴浩)君が監督とかで盛り上がって」と問われると、「そうなったらおもしろいですね」と笑顔を見せていた。
引用元:sponichi annex
日本球界に復帰することも広島カープに戻ることも野球人生晩年のマエケンの選択肢には十分あるのです。
その後2022年までテレビの様々なバラエティ番組に出演しながら、広島カープ復帰は選択肢にあるのか問われると、「求められれば考える」という主旨の発言をしています。
ツインズに移籍してからトミージョン手術を受けた後も、「最後は日本で終わりたいなって気持ちはもちろん(ある)」と語っています。
テレビのバラエティ番組ではなく、球界関係者や広島カープのオーナー・本部長、スタッフになれば、もっと精度の高い情報をキャッチしているかもしれません。
2022年中の復帰は視野にはあるものの、完全復帰はやはり2023年になりそうです。
そのときにマウンド上でどれだけのパフォーマンスを残せるかがカギとなりますが、年齢的には(35歳)メジャーとの再契約が厳しい状況になることも考えられます。
そうなれば、日本球界復帰という選択肢が現実的になってくることでしょう。
日本球界復帰となれば、黒田博樹投手が男気でメジャーの好条件を蹴って広島カープ復帰を決めたように、マエケンの復帰の最優先事項が「年俸」ではなくなる可能性が高いと思われます。
新井貴浩氏が黒田博樹氏入団をきっかけにカープに戻ってきたように、人脈や人間関係が優先されてマエケンの所属チームがカープに決まることお充分考えられます。
マエケン自身も資金力のある巨人やソフトバンクが熱心に誘ってきたとしても、選手層の厚い球団で過度に競争にさらされるよりも、自分のパフォーマンスがどこへ行けば最も輝くかを考えることでしょう。
出場機会や登板回数、ファン心理等、諸々計算に入れても、広島カープ復帰はベストな選択肢としてマエケンのチェックリストでは最後まで残りそうです。
秋山翔吾獲得との強い関連!
秋山翔吾獲得はマエケンが後押し?
マエケンも語っているように秋山翔吾はマエケンの親友であり、「友達以上恋人未満」と言われる親密な間柄です。
だから、秋山翔吾の広島カープ入団もマエケンが後押ししたものではないか、との憶測が飛び交うのも理解できます。
しかし、これについてはマエケンが否定していて、「僕にそんな力はない」と言い切っています。
秋山の広島入りの背景には、広島カープに信頼関係を築いた知人が多くいて、彼らが応援団長になったこと、つまり良好な人間関係が背中を押したことがあげられます。
広島の鈴木清明球団本部長が「後ろにいっぱい応援団がいた」と話したように、同学年の會澤翼、年少の菊池涼介らは日本代表でチームメートだった。特に菊池は球団より早く広島入りを知っていたとの話もあるほど親密な関係だ。首脳陣にも西武時代の恩師、河田雄佑ヘッドコーチがいる。「秋山はもともとコミュ力が高い。その上、これだけ知っているメンバーがいれば、入る前からファミリー状態。不安は全くないでしょう」(西武時代の同僚)
引用元:デイリー新潮(ヤフーニュース)
もちろん、条件面もものを言っているはずで、西武ライオンズを上回る3年契約の提示、「2000本安打達成へのこだわり」という価値観の共有を球団首脳が見せたことも秋山の心を動かしました。
もう1つ、広島カープが2024年以降を見据えた戦略を策定しており、その戦略とは秋山獲得がマエケン復帰の呼び水と考えられることです。
次項でそのことにふれます。
秋山翔吾獲得とマエケン 広島カープ復帰との強い関連!
前項で述べたようにマエケンは「最後は日本で終わりたい」という気持ちは当然持っています。
2024年に完全復帰したときに先発ローテーションで投げられる状態ならば、複数球団ので争奪戦が起きる可能性があります。
そのときに資金力のある球団に負けない誘因となることは「人間関係」で、秋山がカープにいれば、「いっしょにやれる」ことが大きな誘因となり呼び水の役割を果たします。
3年契約でカープが秋山と2024年まで契約したことは、カープにとって大きな意味があります。
2015年、黒田博樹が年俸20億円ともされたメジャーでの条件提示を蹴り、広島に「男気」復帰を果たしたのは記憶に新しいことです。
盟友の新井貴浩も同時期に阪神から帰ってきて、この2人が投打の両輪として牽引し、チームは翌年、四半世紀ぶりの優勝へと突き進んだ。
今度は秋山獲得を契機にマエケンを呼び戻し、新たな投打の名コンビを軸に再び頂点に立つことがカープの戦略なのです。
短期的には、若い打者に右投げ・左打ちの選手が多く、彼らを中心に成長させる効果、チーム全体の起爆剤となるシナジー効果を秋山に期待しています。
そして、中長期的には、マエケンを復帰させる布石と考えているはずです。
マエケン 広島カープ復帰の可能性/秋山翔吾獲得とマエケン復帰の関係性(まとめ)
メジャーリーグへ行く前に広島カープのエースとして活躍したマエケン(前田健太)が日本に復帰し、広島カープに戻る可能性があるのかをデータを参考に分析しました。
2022年6月、広島カープが秋山翔吾を獲得したことは、戦力面だけでなくこれからのチームの財産になると考えられています。
秋山翔吾がカープを選んだ背景には既に信頼関係を築いた多くのチームメートの存在が大きくなっています。
一方で、球団の深謀遠慮として、秋山と2024年まで3年契約を結んだことは、秋山の親友マエケンは日本復帰にあたり、古巣のカープを選択しやすくする環境づくりという戦略性が見て取れます。