2023年のWBCで侍ジャパンのメンバー選出でひときわ注目を集めたのがラーズ・ヌートバー選手でした。
大会前の低評価もありましたが、見事覆して侍ジャパンの切り込み隊長として大活躍し、ペッパーミルパフォーマンスでもファンの心を掴みました。
ラーズ・ヌートバー選手がなぜ日本代表に選ばれたのか、その理由をまとめました。
また、ラーズ・ヌートバー選手のメジャーリーグでの成績・年俸についても調査してみました。
ラーズ・ヌートバー なぜ日本代表?
ラーズ・ヌートバー WIKIプロフ
(出典:J Sports)
本名:ラーズ・テイラー=タツジ・ヌートバー(英語: Lars Taylor-Tatsuji Nootbaar、日本名:榎田 達治〈えのきだ たつじ〉※WBCの後「たっちゃん」の愛称が定着
国籍:アメリカ合衆国
出身地:カリフォルニア州ロサンゼルス郡エルセグンド
生年月日・年齢:1997年9月8日(25歳)
身長・体重:身長190.5㎝ 体重95.3㎏
血液型:非公開(アメリカでは輸血が必要にならないと血液型を調べない)
大学:南カルフォルニア大学
プロ入り:2018年のMLBドラフト8巡目(全体243位)でセントルイス・カージナルスから指名され
プロ入り
ポジション:外野手
投打:右投左打
ラーズ・ヌートバーはなぜ日本代表に選ばれた?
7つあるWBCの出場資格規定のうち「親のどちらかが、その国の国籍を持っている」「親のどちらかが、その国で生まれている」の2つに該当しているため栗山監督の熱心な勧誘もあって日本代表に選出されています。
ラーズ・ヌートバー選手の父のチャーリー(Charlie)はオランダ系アメリカ人、母の榎田久美子は埼玉県東松山市出身の日本人、母親が日本生まれ・日本国籍で条件を満たしています。
WBCで自分の国籍以外の国の代表となるケースは決して珍しいことではありませんが、ヌートバー自身は初の日系人選手として正式に日本代表に選出されています。
2017年の前回大会でアメリカ代表を優勝に導いたマーカス・ストローマンは2023年大会ではプエルトリコ代表として、ブランドン・レアードも前回大会ではメキシコ代表としてそれぞれ大会に出場しています。
日本国籍保有者のケースでも、元福岡ソフトバンクホークスの真砂勇介が2023年大会では中国代表として出場し、1次ラウンドで日本代表と対戦しています。
ただ、WBCの出場資格規定を満たすだけでは日本代表に選ばれるとは限りません。
鈴木誠也のアクシデント等でセンターラインの強化を考えていた栗山監督の目に留まらなかったら恐らく侍ジャパンのメンバーになることはなかったでしょう。
栗山監督は「肩の強さであったりとか、がむしゃらさであったりとか、1球1球一生懸命プレーする姿だったりとか。学び続ける姿勢を持って、あの若さでいろんなことを吸収してすぐに形にしてくれると僕は信じたので。皆さんが思っているような活躍をしてくれると信じています」と期待感を口にしていました。
しかし、肝心の選出まではアメリカで生まれ育ったヌートバーを日本のチームに入れることで本当に良い結果になるか迷いに迷ったそうで、野球以外に性格などの要因で最終決断したはずです。
結果として日本チームに欠かせない人気と実力で侍ジャパンの切り込み隊長として世界一に貢献してくれました。
ラーズ・ヌートバー メジャーでの成績・年俸は?
ラーズ・ヌートバーのメジャーでの成績・年俸
ラーズ・ヌートバー選手は、2018年にセントルイス・カージナルスから指名され、プロ入りしています。
メジャーデビューは2021年でしたが、2022年は主にライトでの起用が続き、メジャーで108試合に出場して打率.228、14本塁打、40打点を記録。
2023年1月4日、第5回WBC日本代表のメンバー入りを果たしたことで注目されました。
2022年の年俸は$538,625
WBCでラーズ・ヌートバーのメジャーでの評価は高まった!
WBC本戦では塩見、近本が選出から漏れ、外野手はヌートバー、鈴木誠也(カブス)、近藤健介(ソフトバンク)、吉田正尚(レッドソックス)の4人が選出されました。
しかし、鈴木は左脇腹痛で大会前に出場辞退しましたたが、外野ならどこでも守れるヌートバー以外に本職の中堅がいなかったため、日系人の外野手まで着目した栗山監督の勝利です。
ヌートバーは1次ラウンドの活躍で不安の声を一掃し、退会を通して抜群の選球眼と出塁能力でリードオフマンとして予想をはるかに覆す働きをしました。
ヌートバーが実力で評論家からもあった過小評価を覆したことで、WBCの後は日本球界でヌートバーの評価は急上昇し、近いうちに争奪戦がはじまるとまで言われています。
まだ2シーズンしかメジャー経験がないため、年俸はおよそ1億3000万円。今後メジャーでの活躍次第で金額は跳ね上がる可能性もありますが、既にメジャーでも評価が高まっています。
ラーズ・ヌートバーがカージナルスに戻り、観衆からスタンディングオベーションを受けた様子をメディアが伝え、2週間でスーパースターに変身したと報道されています。
試合が始まると ヌートバーはヤンキースとのオープン戦に7番・レフトで先発出場し、第2打席にフルカウントから四球を選んだ。さらに進塁後に1番・エドマンのレフト前タイムリーで生還しています。
今シーズンの活躍を予見させるかのような目立ちぶりで日本で争奪戦になる前にメジャーでも争奪戦が起きるシナリオすら考えられます
ラーズ・ヌートバー 日本代表選出理由/メジャーでの成績・評価 (まとめ)
WBCでは侍ジャパンのリードオフマンとして予想外の活躍を見せたラーズ・ヌートバー選手のWIKIプロフとともに、何故日本代表に選出されたかを分析しました。
WBC出場資格の条件に適合しただけでなく、選出にあたった栗山監督の慧眼があったのです。
また、ラーズ・ヌートバー選手の現在のメジャーでの成績・年俸についてとりあげましたが、WBC後は日本だけでなくメジャーでの評価が上がっています。
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