おっぱい都市宣言(光市)の推進理由や狙いは?克服すべき問題は?

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山口県光市

山口県光市という人口5万人規模の小都市がSNSで大きな話題になっています。

光市が推進している「おっぱい都市宣言」に賛否両論が噴出し物議を醸しているためです。

「おっぱい都市宣言」は今に始まった方針ではなく、既に施行されたことのある政策でした。

一度廃棄されたがまた復活してこれから推進される理由や狙いは何か、また今後光市が克服しなければならない問題は何かを考えてみました。

おっぱい都市宣言(光市)の推進理由や狙いは?

おっぱい都市宣言とは?(誕生と歴史)

「おっぱい都市宣言」は地域ぐるみの愛情豊かな子育てを推進していきましょうという宣言です。

「おっぱい」はお母さんの胸を表します。「おっぱい(胸)でしっかりと子供を抱きしめ、愛しむ、愛情豊かなふれあいの子育て」をお母さん、お父さんだけでなく、地域のみんなで進め、応援していきましょう、という宣言です。

この宣言は今にはじまったものではなく、昭和51年(1976年)ですから、今から44年も前に施行された歴史があるのです。

当時は既製品の粉ミルク全盛時代でしたが、母乳栄養の重要性も説かれていました。

当時としては先進的な取り組みだったはずですが、光市では母子保健活動の重点目標として掲げ、広く市民への周知徹底を図ってきました。

その結果、光市は母乳栄養率の高い地域として内外に知られるようになりました。

活動内容もより拡大され深まり、「おっぱい育児」(ふれあいの子育て)という新しいキーワードもできました。

平成6年3月には、光市制施行50周年記念事業の一環として「おっぱいまつり」を開催し、“おっぱい育児”をさらに推進し、さらに平成7年3月24日には、光市議会において「おっぱい都市宣言」が決議されました。

平成16年10月4日に光市と大和町が合併し、おっぱい都市宣言は失効しましたが、光市議会において平成17年6月30日に改めて決議されました。

おっぱい都市宣言(光市)の推進理由や狙いは?

「おっぱい都市宣言」は市議会で決議して決めたことであり、おっぱいをとおして母と子と父、そして人にやさしいまち”光”をつくるという目的が、「おっぱい都市宣言」に関する決議の1番目に描かれています。

この基本理念がしっかり推進されて人にやさしい、子育てがしやすいまちということを内外にアピールし、若い世代の流出や人口減少を抑制する魅力が確かにあるでしょう。

具体的にどのように行われているかは、「おっぱい都市宣言」に基づく光市の施策をみれば分かります。

「おっぱい育児10か条」として分かりやすい言葉でその考え方を広めています。

何か困ったことがあったら、光市の健康増進課が「おっぱい相談電話」という相談窓口を設けています。

市民が「おっぱい育児」を計画的にすすめやすいように「光市子ども・子育て支援事業計画」を定めて細かい施行項目をつくりあげています。

毎年8月には「おっぱい祭り」が開催されます。

ハートとおっぱい、お母さんをモチーフにしたイメージキャラクターもあります。

おっぱい都市宣言で光市が今後克服すべき問題は?

胸でしっかりと子どもを抱きしめ愛しむふれあいの子育て」である「おっぱい育児」の推進が広まることで、小規模でも光市の存在感は大きくなっていきました。

ただ、2021年2月21日頃から「おっぱい都市宣言」の賛否両論がSNSで拡散されるようになりました。

「移住したい」「引っ越す!」という声や「地域全体の子育てっていいよね」「育児応援宣言だと思えばいいと思う」という声はプラスのイメージでとらえた賛成意見です。

しかし、それ以上に批判的な意見が集まっているところに問題があるのです。

普通に子育て宣言でいいのでは?」「母乳出ない人のことを考えてないっていうか、母乳神話を押し付けてる」「この時代にそぐわない」という典型的な反対意見があります。

また、「気持ち悪い」「見た瞬間ぞっとした」に至っては反対意見を通り越して生理的嫌悪感を訴えています。

この反対意見やネガティブなイメージが拡散されると悪い意味での「炎上」が懸念されます。

せっかくの素晴らしい基本理念ですから、初めて宣言が施行された1976年と時代背景が違うという事実にも目を向ける必要があります。

「おっぱい」という昔定着したマイナスな言葉のイメージを払拭し、こんなに多くの人に受け入れられていますというアピールと説得が必要だと思います。

光市の「おっぱい子育て」支援事業をおせっかいだとか押しつけがましいと感じる個人主義的な世代もいるでしょう。

そうした世代には、賛同できる項目、都合のいい施策だけ受け入れればいいということもアピールしていけば、「光市離れ」は避けられるでしょう。

いま、賛否両論あるなかでネガティブな反対意見の割合を減らして、若い世代(=子育てする世代)に粘り強く理解を求める活動をしていくとよいと思います。

そのためには、市議会や市役所のスタッフだけでなく、市民の広い層や場合によっては市の内外からアドバイザーや市民の代表者を集めてミーティングをもったり、ネットで良いアイデアを募るのも良いかもしれません。

おっぱい都市宣言(光市)の推進理由や狙い・克服すべき問題 (まとめ)

山口県光市が行った「おっぱい都市宣言」は歴史のある人にやさしい子育ての理念です。

ただこの宣言に対して賛同できない意見も多く見られ、SNSでは賛否両論が巻き起こっています。

今後は、光市が主体となって、若い世代(=子育てする世代)にプラスのイメージを持ってもらえるような広報活動や対話、各方面からのアイデアの結集で粘り強く、この素晴らしい宣言の理念を理解してもらう努力が必要です。

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