健康志向の高まりから普段の食事で野菜を取ることは大切と考える人が多い。
お手軽に野菜を取れる食材の代表的なものの1つがカット野菜です。
一方、お手軽な反面、食材としての危険性はないのか、また、加工されたり洗浄されたりすることで栄養価が損なわれていないか、といった気になる問題をとりあげ、情報を調べてみました。
代表的なカット野菜である千切りキャベツについても栄養価や安全性に問題はないのか調べてみました。
カット野菜の危険性は大丈夫か?
カット野菜は本当に危険か?安全性を考える
キャベツの千切りや大根、スライスオニオンなど、さまざまな種類のカット野菜がスーパーやコンビニで販売され、上手に使うと料理の準備時間を削減できて便利です。
しかし、素材そのままの野菜をカットして手を加えていることから、鮮度に問題はないのか、また、見た目を新鮮に保ち変色させないために何か体に悪いものを混入させていないか不安になります。
カット野菜はカットする過程で洗浄と殺菌の工程があって、その段階で何を使っているかが分かれば疑問は氷解します。
カット野菜を何度か洗浄する過程で100%ではなくともかなりの数の微生物や菌を減らしており、むしろ清潔で安全性を高めています。
また、殺菌に使われている次亜塩素酸ナトリウム(塩素系殺菌剤)も微生物や菌を除去する役割を果たしています。
食品衛生法で規定する「食品、添加物等の規格基準」を遵守する厚生労働省が認めた洗浄・砂金方法でカット野菜が製造されるため、危険とは逆に安全ということが分かります。
カット野菜の栄養価は?
カット野菜の栄養価についてはどうでしょうか?
カットや洗浄をすることで栄養価が劣ることはないのだろうかという点が不安です。
しかし、カットされ、洗浄される過程で損なわれるのは一部の栄養価のみで「減少」はあっても完全になくなることはありません。
洗ったりゆでたりすると水に流れ出てしまう「水溶性」の栄養素が一部失われるだけです。
しかし、家庭で野菜を料理する際、で揚げたり炒めたりすることによって失われる「脂溶性」の栄養素と同様、避けられない程度の微弱な影響はあるでしょう。
千切りキャベツの栄養価や安全性の問題は?
千切りキャベツの安全性
千切りキャベツは細かくカットされること自体が消費者の不安要素となっていて、実際それに関連した検索も目につくが、カットされること自体で失われる栄養素はなく、危険性もありません。
カットされることではなく、洗浄される過程で失われる栄養素はあります。
千切りキャベツの加工で使用する主な薬品は、前項でもとりあげた次亜塩素酸ナトリウムと呼ばれる消毒剤です。
次亜塩素酸ナトリウムで洗浄・殺菌していますが、それだからこそ安全性が保たれることになり、人体に取り入れられて有害な要素はありません。
また、千切りキャベツは製造後、急速に冷凍されることも鮮度を保ち、安全性を保つのに必要な役割を果たしています。
千切りキャベツの栄養価
カット野菜の代表格である千切りキャベツについても同じことが云えます。
キャベツを洗浄することによって流れ出てしまう水溶性ビタミンと言われる栄養素は家庭で洗うことでも同じように起こる現象で、キャベツ全体の20~30%程度に留まります。
水溶性ビタミンが流出するだけで他の栄養素は残ったままであることから、栄養素全体としては微弱な影響しか受けていません。
千切りキャベツは100gあたり25kcal程度で、含まれる栄養素には、ビタミンkや葉酸、ビタミンcが多く含まれます。
また、千切りキャベツには鉄分、亜鉛、カリウム、カルシウムなどのミネラルも豊富です。
これらの栄養素がほとんど失われず残っており、植物繊維もとれることから美容・健康上のメリットは多くあります。
キャベツという野菜がカットされて千切りキャベツになることで、栄養素が失われ、危険性も増すという情報は誤っていると言えます。
カット野菜の危険性の問題・千切りキャベツの栄養価や安全性まとめ!(まとめ)
カット野菜の危険性について取り沙汰されることもありますが、本当に危険か、安全性の問題と栄養素の問題を調査しまとめました。
また、カット野菜の代表格である千切りキャベツについても、カットされることで失われる安全性や栄養素のイメージや情報について認識を改めるための情報をまとめました。
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