九里亜蓮の「生涯カープ宣言」に拘束力はあるか?FA権は行使か封印か「心境変化」次第!

広島カープ
九里亜蓮

広島カープファンとしては大いに気になる問題点がある。

今年、最多勝の大活躍でFA市場の目玉となっている九里亜蓮投手が、入団したときに行った「生涯カープ宣言」である。

「生涯カープ宣言」にもし、拘束力があれば久里はFA権を行使して他球団に移籍できないし、拘束力などなければ、今季広島カープを離れる可能性が大いにあることになる。

また、今シーズンの活躍でFA市場の目玉となることで、とっくに心境の変化が生じているという懸念もある。

実態はどうなのか気になり調べてみた。

九里亜蓮の「生涯カープ宣言」に拘束力はあるか?

2013年のドラフト2位で広島カープに入団したときの九里亜蓮は会見で「一生、このチームで頑張ります」と発言した。

4年生時に亜大を東都リーグ優勝と明治神宮大会優勝に導き、明治神宮大会ではMVPと最優秀投手に輝いた身長186㎝の新人投手は輝いて頼もしく見えた。

九里は5日、キャンプ初の休日に、キャンプ先・宮崎で焼酎酒造を訪れ、報道陣との会見で、昨年限りでチームを去った前田智徳を例に挙げて語ったコメントが下記である。

「自分は一途で頑張りたいんです」
「前田徳さんはカープ一筋で一途にプレーされた。僕も活躍しても、格好いい男でありたい」(一部抜粋)

「野球をできる限りは広島でプレーする」

つまり入団後初キャンプの5日目にして、「生涯カープ宣言」を行った。

しかし、好意的で頼もしく受け止めるファンの喜びの反応がある一方で、「どうせ当てにならない」というネガティブな反応や素直に受け取れない「微妙な空気感」を生みだしていたのも事実なのだ。

そして、久里の残留を望む広島カープファンにとって気になるのは、この「生涯カープ宣言」が拘束力をもつのかどうかだろう。

「生涯カープ宣言」はキャンプ中の報道陣との会見中の非公式の談話であり、7年前(2014年)のことである。

この時の発言自体は「その時の気持ちの告白」でり、「約束」ではないことがポイントだ。

つまり、言った通り実践しなかったとしても「人質」に取られることもないし、法的拘束力はない。

しかし、FA権を行使し、或いは他球団の「お誘い」に乗ってカープを退団していった主力流出に対するカープファンの恨みは怖い。

新井貴浩氏が阪神に移籍したときは「裏切者」とまで言われた。

法的拘束力はなくても「人道的」拘束力はものすごくあることを久里も感じているはずだ。

そしていま、久里自身は今後のことについては「じっくり考えて決めたい」と言っているが「カープ一筋でいくと決めている」とは言っていない。

FA権は行使か封印か「心境変化」次第!

近シーズンの久里は2桁勝利と最多勝というこれまで未経験のキャリアハイの数字を残して、国内FA権を取得している。

先発して確実に2桁は計算できる安定感とロングリリーフの連騰に耐える耐久力は当然、他球団からの争奪戦の的になる可能性を秘めている。

新人時代に「生涯カープ宣言」をした久里の理想とする選手は前田智徳であり、前田智徳を理想とする「行動の美学」の優先度が変わっていなければ「カープに残留」するはずだ。

これまで川口、江藤、金本、新井といった投打の顔となる主力を次々に巨人・阪神といった人気球団にしかも「カープをはるかに上回る好条件」で流出させてきた経緯がある。

しかし、2018年の丸佳浩を最後にこの傾向に歯止めがかかっている。

池涼介、會澤翼、田中広輔、野村祐輔など、リーグ3連覇を経験した主力がペナント奪還に一丸となっている雰囲気が残る。

佐々岡監督の引き止め交渉・説得もかなりの成果をあげており、いまのところ、久里も「残留」の流れに乗りそうだとも言われている。

ただ、他球団からのオファーや説得工作が活発化するのはこれからのことであり、久里に「心境の変化」が絶対ないとは言えない。

九里亜蓮の「生涯カープ宣言」の拘束力について/FA権の行使はあるか?(まとめ)

入団時に「生涯カープ宣言」を行った九里亜蓮の発言には法的拘束力はなくても「人道的」拘束力があり、残留しなかった場合、ファンの恨みを買う可能性が高い。

近年の広島カープの主力選手のFAによる流出は丸佳浩を最後に歯止めがかかっており、久里もこの流れに乗って残留する可能性が高い。

しかし、他球団からのオファーがこれから活性化するため、久里の「心境の変化」が絶対ないとは言えない。

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