2022年は広島カープにとって変革の分岐点となりそうだ。
佐々岡監督の退任後、大方の予想よりも早く新井新監督の誕生となり、指導者経験を経ない就任を不安視されながらも、人柄や言葉の力でチームを明るい方向へ導こうとしている。
監督をサポートする首脳陣のスタッフにもフレッシュで有能な人材が続々集まっており、ドラフトでの楽しみな新人選手の入団と共に、チームが根本的に変わりそうな予感を漂わせている。
首脳陣の中で最も注目されるのが黒田博樹氏の球団アドバイザー就任であり、新井貴浩氏とともにかつてのレジェンド2人のダブル復帰で広島カープはどう変わるか見ていきたい。
また、現在の方向性で2023年に広島カープは優勝できるかについても予想していきたい。
新井監督 黒田コーチで広島カープはこう変わる!
佐々岡監督から新井新監督に変わったことで見られる大きな変化の1つは、チームに明るい話題が多くなったことである。
球団が新井貴浩氏に監督就任を強く要請した理由として、人柄が大きく評価されたことがあげられる。
野球に向き合う真摯な姿勢や「泥臭さ」をアピールしながらも明るくみんなが前向きになれる言葉の力で早くも選手たちの心を掴む様子は球団も頼もしい限りだろう。
2016年ともにカープに復帰し、共に精神的支柱となりながらチームを優勝に導いたレジェンド2人がダブル復帰する。
このことで、選手への求心力が飛躍的に高まり、モチベーションがアップし、監督・コーチのために献身的になる選手が続々出ることで現有戦力の底上げが期待できる。
藤井彰人ヘッドコーチ、新井良太コーチという気ごころしれた信頼のおけるコーチの入閣で監督の意思決定は楽になり、首脳人同士の意思疎通もスムースになりそうだ。
石原慶幸コーチは捕手陣強化、福地寿樹コーチは守備・走塁・機動力強化と昨年までの弱点を克服し、カープ伝統の機動力を駆使した相手にとって脅威となる野球のためのブレーンが揃ってきた。
また、戦力補強面でも昨年までの弱点を強化する方向性が明確に見える。
新外国人ではメジャー通算54本塁打の実績をもつマット・デビッドソンの獲得に成功し、昨年までのマクブルームと2人の助っ人が長打力でチームを牽引していく可能性が高い。
新井監督を師と仰ぎメンタル面でも技術面でもこれまで多大な影響を受けてきた鯉のプリンスこと堂林翔太もさらなるブレークが期待できれば、長打力不足の心配は少なくなる。
投手陣でも現役ドラフトで巨人から戸根千明投手を獲得し、サウスポーのリリーフという強化ポイントが確実に改善されている。
ドラフトでも将来を見据えながらも即戦力として期待できる室の高い補強ができたと言える。
1位の斎藤優汰は将来が楽しみな素材だが、2位の内田湘大、39の益田武尚、5位n河野佳までは即戦力として1年目から出てきてもおかしくはない投手たちである。
2023年の広島カープは優勝できる?
監督・球団アドバイザーに求心力のあるレジェンド2人がダブル復帰し、監督をサポートするコーチ陣にも実績があって、昨年までの強化ポイントにマッチした人材が人選されている。
このことは、指導者実績のない新井監督をサポートする意思決定の頭脳集団ができたことを意味する。
また、新井監督独自の「言葉の力」でチーム全体が1つにまとまり、モチベーションが高まっていることから、昨年まででは考えられなかった選手のブレークが期待できる。
それが良い形・流れとなって継続できれば下馬評を覆して優勝戦線に躍り出る可能性はある。
キャンプ・オープン戦を見ながら、さらなる制度の高い予想をしていきたい。
まとめ
新井貴浩・黒田博樹というレジェンド2人がダブル復帰したことで広島カープが2023年のシーズンでどう変わるかを具体的に考えてみた。
また、2023年の広島カープは優勝できるかの視点で考えてみた。