巨人桑田コーチ就任で対立・分裂のリスク?張本勲氏が科学的指導に注文!

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巨人桑田コーチ

巨人に15年ぶりに復帰した桑田真澄氏が期待と注目を集めている。

リーグ3連覇や悲願の日本一という課題を抱え、原監督自らが必要と判断して本人に熱意を伝え、桑田氏の巨人復帰が実現した。

桑田氏の経歴を生かした頭脳的指導に期待が集まる反面、チーフコーチ補佐という肩書以上に桑田氏の見識・発言が原監督からも選手からも期待を増すようであると、監督と選手との間に立つ他のコーチ陣との確執の懸念がないわけではない。

巨人桑田コーチ就任で考えられるチームの内部分裂のリスクを考えてみた。巨人OBの張本勲氏もTBSサンデーモーニングで桑田氏の科学的指導に納得できない点があり、注文をつけた。

巨人桑田コーチ就任で内部分裂のリスク?

巨人桑田コーチの見識と考えられる指導方法

桑田コーチは現役を引退した後、フリーランスの野球評論家・解説者をつとめながら、野球にアカデミックな取り組みをしてきた人物である。

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程を首席で卒業しており、さらに東大の大学院にも進んでおり、アマチュアではあるが指導者の経験も積んでいる。

修士論文の題目は「『野球道』の再定義による日本野球界のさらなる発展策に関する研究」で最優秀論文賞を獲得している。

現在の日本の野球の指導の在り方に関しては独自の持論をもっており、単に「質より量」的な体育会的発想や根性論には真っ向から反対する。

「投手が練習で身体を壊すのは言語道断」という考え方をもっており、自らも「豊富な練習量」といわれるうわさには辟易して科学的でソフトな練習を取り入れ、実績を上げていた選手である。

年長者への絶対服従の姿勢や指導者の鉄拳制裁といった体制を旧態依然として批判をしてきた人物でもあり、自分でも科学的な裏付けのある練習方法や古い体質のメンタル面の改善を指導者として打ちだしていくのではないかと考えられる。

桑田コーチのやり方が原因で内部分裂のリスクは?

桑田氏の肩書は「投手チーフコーチ補佐」であくまでも一軍のチーフ投手コーチである宮本コーチを補佐する立場には違いない。

しかし、就任時に受け継いだ背番号は恩師の藤田元司氏の73番であり、阿部二軍監督や今年から1軍コーチとなる杉内氏や村田氏と同様、原監督から見れば帝王学を授けるべき若手指導者のホープと目されているようだ。

実績や結果次第では将来の巨人軍監督も射程圏にある人材になったといえよう。

今のところ、非常に楽しみだと言ってその考え方や指導の実際にふれるのを心待ちする人たちがコーチ陣にも多くいるのは頼もしいが、反面必ずしもうまくいくかどうか分からないリスクもあるのではないか?

例えば、チームの成績が思わしくなく連敗が続いたようなとき、考え方や手法のあまり似ていないコーチ陣同士の責任のなすりあいといったことは考えられないか?

また、原監督も選手も桑田コーチの指導を重用するあまり、みんなが桑田コーチのほうを向いた結果、宮本チーフコーチの存在感が薄くなるとか、桑田コーチの手法が目立って監督から過剰に評価されていると受け取られたり、うまくいっているときでもそうしたリスクは考えられないか、が気になる。

桑田式の指導で期待の投手が育ったり、昨年までなかったチームの活性化が出てくれば、そのようなリスクは消滅し、不満分子的な人物が出かかったとしても封印され、首脳陣のコミュニケーションが良い方に回転していくのが理想だし、それを望みたい。

張本勲氏が科学的指導に注文!

1月17日(日)TBSのサンデーモーニングでは、「歯に衣着せぬ」発言で人気を博している巨人OBの張本勲氏がリモート出演し、桑田氏について気になるコメントをしていた。

桑田のような若い指導者がどんどん出てきて若手を指導してもらいたい。指導によって選手の人生が変わるから、とまずは桑田氏への期待とエールととれる発言をした。

その後、関口宏MCが桑田氏を招いた原監督の選択は正しかった?という問いには、「それは結果によるでしょう」と答え、YESともNOともつかない回答だった。

ただ、桑田氏就任会見でのコメントで「たくさん走って、たくさん投げる時代じゃない」には、真っ向から異論を唱え、「気に入らない」「(そんなこと)言っちゃだめだよ」と返した。

桑田氏が取り入れようとしている科学的手法についても、結果が伴わなければならず、科学的手法だから全面的に期待して良いというものではないという懸念材料について語った。

「だから、それは結果で見ましょうよ。科学的にやるんなら東大生が全部うまくなるわい!」

科学的にやるならば、「練習量」は最重要事項ではないという論点には賛同できない張本氏の考え方がこの発言に表れている。

張本氏のような通産3000本安打の実績がある人でも、走り込みや打ち込みといった練習量で人より優れた実績を残してきたと自他ともに認めている。

天才肌の長嶋茂雄前監督ですら、最下位となった年ノシーズンオフは徹底した猛練習によるスパルタ教育で、翌年チームを再生させたといわれる。

現在、無類の強さを誇る日本一チームのソフトバンクの選手の練習量は他チームの練習量を圧倒しているという。

そうした「練習量」を王道とする考え方は球界だけでなくスポーツ界全体に残っている。

桑田コーチ自身も練習量の大切さはよくわかっているはずで、それを良く分かったうえで本当に選手を成長させる指導ができるか、チームを活性化させる科学的指導ができるかが問われるところだ。

誤解のないように補足すると、このブログの筆者は巨人の日本一奪回を期待している一人であり、前項で指摘したチーム内の対立や分裂など端から望んでいない。

だからこそ、桑田氏にはリスクも批判分子も封印し、圧倒するような実績を残してもらいたい。

桑田コーチの科学的指導への期待と不安(まとめ)

巨人に15年ぶりに桑田真澄氏が投手チーフコーチ補佐として就任した。

桑田コーチの標榜する科学的指導には期待と不安の両方があり、うまくいけばチームを軌道に乗せる効果をもち、うまくいかなければチーム内部の対立や分裂のリスク要因となることを述べた。

桑田氏を復帰させた原監督の決断が正しかったといわれるような実績を残し、チームを活性化させてもらいたい。

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